『ユリイカ』大貫妙子原稿と、今年の締めくくり。
11月末日に、今年最後の投稿論文の締切があり、1週間前には大枠としてできていたはずが、またうっかりサイズ以上に書きすぎており(笑)慌てて10枚弱切る、という大騒動を人知れず独りでやっておりましたが(笑)
その間に久々の一般誌?(文芸誌ですが;)寄稿となる、『ユリイカ』大貫妙子特集号が発売になりました。
こちらのニュースレターでは既に何度か言及したと思いますが、今回の依頼は、大貫妙子さんのヨーロッパ三部作について論じる、というもので、僕のパリ暮らしが長いこと、また『シティポップ短篇集』のライナーノーツを見てのオファーとのことでした。
しかし僕としては、大貫さんといえばいろいろ思い出すこともあって、どうしようかな、と思ったのですが、なにしろ媒体が『ユリイカ』ということで、僕が若い頃のような文芸と思想、というより、もう少し(昔の言葉でいうと;)サブ・カルチャー寄りの雑誌にはなっているものの、そこはやはり『ユリイカ』、との先入観もあり(笑)ある程度ソリッドな、むしろ論文に近いものでも喜ばれる読者層も、あるいは残ってるかもしれない。。などと思案した結果、
担当編集者の了承を得て、前半をわりと批評的なエッセイ、後半が個人的な思い出、という2階建ての、変則的な原稿を書いてみました。
後半の個人的な思い出も、いまとなっては当時の、大げさにいうと〝同時代的な証言〟でもあり;)新しい大貫さんのファンなどには、知らないこと、ヒントになることもあるかもしれない、と考えました。
タイトルは「いくたびかの出会い」としましたが、これは有名な、レヴィ=ストロースのメルロ=ポンティについての原稿の邦訳題名、そのままです(笑)
...ここまでが一応〝表〟の話で;)ここからは、少し突っ込んだ文体の話、他の執筆者の原稿への個人的なコメント、視点と主観性・客観性の話、最後に今年一年の簡単なまとめなど、もう一歩踏み込んだところへと続きます。
ぜひニュースレターにご登録の上、続きをご覧ください(登録無料です!)。