“可愛い”の変遷
Passe-partoutとしての“可愛い”〜80年代から90年代。そして現在。その強力な「無害化力」
平中悠一
2024.11.16
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僕は可愛いものが大好きだけど、ストライクゾーン(?)は結構狭い、と思っている(笑)
うさこちゃんは可愛いけど、キティちゃんは別に可愛いと思わない。スヌーピーも面白いけど、可愛いとは思わないし、ディズニーも全般的に可愛いとは特に思わない。
デビュー当時から時々声をかけてくれていた編集者が、パリにも会いに来てくれて、旧日航ホテルの和食屋に連れて行ってくれたが(滞在中連日通っていたらしい・笑)そこで和風の飾り物などを指しながら、“可愛い”こそが日本文化のオリジナリティ、世界と勝負できる得意分野だとの説を唱えていた。しかし、僕の見てきた範囲でも、この“可愛い”という形容の対象とその範囲はかなり変わってきているように思う。