AIの物語とAIの音楽。

論文に書いたAIについてと、やや違ったこと。具体例として、AI実作の音楽も紹介します!
平中悠一 2026.10.12
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なんだ、結局またAIの話??という気もややしますが(笑)

一時期、米テックのトップから、やたらアポカリプティックなAI終末論、みたいなのがどっと出てきて、一気にネガティヴなAIの危険性ばかりが喧伝されたと思ったら、それはすーっと消えていき、

今度は運転免許などの重要個人情報が大流出、という深刻な事態になり、これがAIを使った攻撃では...ともいわれています。

その一方で、パソコンや携帯で使う個人用のAIは、目に余るばかりのおバカぶりを呈しており(笑)もう、わざとにか、といいたいほどで、

さっきもclaudeが、

五十音の母音順は「あ・い・う・え・お」なので、「え」は「い」より前に来ます。

と、もう、なんともいいようのない出力をしてきました(笑)

(単行本用の、索引を作成中です;)

こんなのにイラン攻撃を任せるから、女子小学校が爆破されるのでは。。という気がしますが、もちろん軍やハッカーの使い方は、単純に人間が一問一答式にプロンプトを入れてるわけではないでしょうから、こういうバカみたいな間違えが出てきても、人間の手を煩わせることはないのでしょう(複数のAIを連携させて、AIでAIをコントロールしているだろうと思いますw)。

しかし、大雑把にいって、ものごとは、作るより破壊するほうが簡単です。社会の仕組みにしろ、人間関係にしろ、生態系にしろ、壊すより、作り上げるより難しいでしょう。

戦争は〝破壊の最たるもの〟だし、個人情報の不正取得だって、セキュリティの破壊なのだから、比較においてやはり簡単なはずです。後先考えず、破壊的に目的を達成する、というのなら、話は早い。

イーラン・マスクのDogeがアメリカのインスティチューションをいろいろ破壊しましたが、トランプ1期目から、「ディープ・ステイト」と呼ばれた官僚たちの、責任感と専門知識にもとづく「無私の」国への貢献ぶりと、その取り替えの効かない重要性に光を当ててきた、ベストセラー作家のMichael Lewisが、さきほどCNNで新刊の紹介をしていて、

彼ら(Doge)がいかに、それら政府機関が実際にどういう仕事をしているかをまったく知ろうともせず(われわれジャーナリストと比べても、といっていましたが;)、何の好奇心も持たずに、出鱈目に破壊していったか...と話していたのが印象的でした。

そうでなければ、破壊はできない(笑)

実際に削減できた経費は、マスクがいってる僅か4%だが、失ったものは大きい(たとえば森林火災の対策10年プランがなくなったこと)、そして組織そのものが、政権に気に入られることばかりを考えるものに変えられてしまった、ともいっていましたが。。

命令されたことを、他のこと、その結果どうなるかを一切顧慮せず、目的をただ達成しようとするAIは、このDogeの若者たちのようです。

何も考えずに、これまで人々が作ってきたものを破壊する、してしまう、というのはまるでロボットのようですが、何も判らずに、深くは知らずに、浅い考えで過去の蓄積を破壊する。。

現在の自維政権についてもこれは危ぶまれるところであり、まさにAIのようでもあります。

AIで、人間が積み上げてきたもの、作り上げてきたものに代わる、よりよいものを作るのは、それより(破壊するより)はるかに難しいはずです。

つまりポジティヴな仕事は、単なる破壊と比べれば、はるかに難易度が高い、ということではないでしょうか。

***

だいたい僕は、新しい機械が嫌いで(笑)このテクストを打っているパソコンは15年以上前の機種だし、メインで使っている携帯も10年くらい前のもの(笑)

アプリなんか極力入れたくないし、いまの機能で何の不満もない。iPhoneのカメラなんて、4Sが一番よかった、と思っています(笑)

だから、AIに強い関心を持つのはヘンみたいなのですが、

その一方で、macは日本語ローカライズ直後の漢字talk7(1993年)から使ってるし、

最初に個人ホームページをネットに載せたのは1995年でした。

iPhoneはiPhone1.1から使っています(笑)

そういうわけで、嫌がってるわりに、新しいものに行くのは早く(その後急速に興味を失うw)

...なんならKpopを聴いてたのは1998年頃〜2003年頃までだし、日韓のW杯のときには既に字幕なしで韓国ドラマを見ていました(いまはもう無理かなw)。

まぁ、モディアノのノーベル賞はまったく予想していませんでしたから、必ずしも先見の明がある、というわけではないのですが(笑)

昨年投稿した査読論文2本では、文学から見たAIというテーマで、ソリッドな学術論文を書いています。

もしこれがいますぐ本になれば、もっとも早い、本格的な、How toではない、人文学側から見たAI論集のひとつになるだろう、ということは以前こちらにも書いたと思います。

***

これも前に書きましたが、昨年の論文では川端、特に「伊豆の踊子」をコーパスにして、叙述分析を行ったのですが、この「伊豆の踊子」の物語叙述(「語り」ですね)を、僕は夢、夢の感覚にたとえてみました。

...たとえる、というのは、比較する、ということです。「たとえる」を英語でいっても、フランス語でいっても、比較する、になります(笑)

物語の中の重要な出来事が、あとになってから語られる。しかも、それが当然のことのように。。「伊豆の踊子」には、そういうくだりが何度も出てきます。

それがちょうど夢のようで、つまり、夢では急に話が変わったり、人物が変わったりしますが、何の不思議もなく、納得しているのではないでしょうか(夢の中では!)。

そして目覚めた時、初めて、ああ、不思議な夢を見たなぁ。。と思う。

「伊豆の踊子」の語りには、そういう、夢のような感覚がある。

AIは、こういう「夢のような」語り、叙述を作るのが苦手なのではないか、と僕は考えたのです。

先行研究にも、AIが生成する物語では、サスペンスの形成が難しい、時間的な順序を入れ替えて(たとえば先に起こったことを後になってから)語ることが難しい、などというものもありましたし。

それは、現在の大規模言語モデルの生成AIが確率的な確からしさから、次の文を生成する仕組みだからです。

こう書かれたらなんと返答するか。その返答例をざーっと計算して、その中で一番確からしいものを出力する。

物語でいえば、前に書いたことと辻褄が合うように、次の叙述(語り)を生成する。

だから、後になって、急に重要な情報を持ち出す、というような、〝文脈を無視する〟(AIから見れば!)ようなことは、〝特段の指示〟がなければできないのではないか、と考えたわけです。

ところが、最近、ちょっと考えさせられることがありました。

 (...この後、生成AIで作る物語と、音楽の実例を挙げつつ、説明します。特に音楽は、AI生成のオリジナル??楽曲を1曲を紹介します!)

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