再解説:『「細雪」の詩学』の意義

なかなか上手く説明できないのですが(笑)なんでこの本を読んだほうがいいのか、この本の読みどころは何なのか、もう一回、まとめておきます!
平中悠一 2025.02.10
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「細雪」の詩学』この本の意義、というのはなかなか十分に理解されないようですが、

まず、物語を、日常の人対人のコミュニケーション(発話行為:誰かが誰かにことばを伝える行為)の延長として理論付ける方法を学問化したナラトロジーと;

物語は、日常の人対人のコミュニケーションのかたちに収まるものではない、とするノン・コミュニケーション理論 ...この真っ向から対立すると思われていた二理論を、ちょっと別の角度から見ることで、実は統合することができる:

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